がんの勉強部屋☆
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「がんワクチン」実用化前進、がんセンターが臨床試験へ
国立がんセンター中央病院(東京都中央区)が、治療の難しいすい臓がん、胆道がん患者を対象に「がんワクチン」の臨床試験に着手することが1日わかった。

 自らの免疫機能を高め、がん細胞を退治する、がんワクチンは、副作用の少ない第4の治療法として国内の大学で臨床試験が行われているが、実用化は足踏みしている。がん治療・研究の拠点である同センターが臨床試験に乗り出すことで、実用化に向けて前進すると期待される。

 臨床試験は、病状が進行し、手術が適さないすい臓、胆道のがん患者十数人を予定。どちらも早期発見が難しいがんだ。

 ワクチンには、正常細胞にはなく、がん細胞の表面にある「WT1」というたんぱくのかけら(ペプチド)を利用。体内に入ると、がん細胞だけを直接攻撃する免疫細胞(キラーT細胞)を増やす作用がある。年内にも臨床試験を始める予定で、2週に1回ずつ2か月間、両肩や腹部など6か所に注射。抗がん剤も投与する。

11月1日15時52分配信 読売新聞


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免疫のブレーキ外す がんに新治療法の可能性も
リンパ球の一種で、さまざまな免疫反応を抑制する「制御性T細
胞」の目印となる特有のタンパク質を、坂口志文(さかぐち・しも
ん)京都大教授(免疫学)らが見つけた。このリンパ球を減らす抗
体を特定、がんを攻撃する免疫力が強まる可能性があるとしている。
研究結果を米科学誌イミュニティーに6日、発表した。

 新たながん治療法につながる可能性があるが、現在はマウス実験
の段階で、坂口教授は「人に応用できるかどうかが、今後の課題
だ」と話している。

 制御性T細胞は、アレルギーなどの過剰な免疫反応を抑制する一
方、有益な免疫反応も抑えている。

 坂口教授らは、マウスの研究で、制御性T細胞に「4型葉酸受容
体(FR4)」というタンパク質があり、それに対する抗体と反応
することを見つけた。マウスの細胞を使った実験では、抗体によっ
て制御性T細胞は4分の1に減少した。

 がんのモデルマウスにこの抗体を投与すると生存率が上昇。制御
性T細胞が減ってがんへの免疫が強まったと考えられるという。
[共同通信]

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免疫反応抑えるリンパ球の分離に成功 京大
免疫反応を抑える働きを持つリンパ球「制御性T細胞」を、他のリンパ球から分離することに京都大再生医科学研究所の山口智之助教と坂口志文教授らがマウスの実験で成功した。過剰な免疫反応で起きるリウマチなど自己免疫病の治療や臓器移植後の拒絶反応の抑制、がんの免疫療法などへの応用につながるという。米専門誌イミュニティ電子版に6日発表した。

 免疫機構の司令塔といわれるリンパ球の一種、T細胞の多くは免疫応答を強める「活性化T細胞」だが、約1割が過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞で占められている。両者を分離できれば免疫疾患の新たな治療法の開発などが期待できるが、これまで両者をうまく見分ける手段がなかった。

 今回、グループはビタミンである葉酸を取り込む受容体の一つが制御性T細胞に表面上に特異的に見られることを発見。これを目安に制御性T細胞を分離することができた。さらにマウスに分離した細胞を加えたり、この受容体が機能できなくする抗体を注射したりして、皮膚移植後の拒絶反応を弱めたり、がんに対する免疫を強めたりできることも確かめた。

 坂口教授は「これまでの免疫抑制剤や抗がん剤は、T細胞全体の量を増減させるものだった。制御性T細胞を調節できるようになれば、がんに対する免疫を高める治療や、臓器移植後の拒絶を抑える治療など免疫のブレーキとアクセルのバランスをとる新しい治療法の開発につながる」と話している。

2007年07月06日 asahi.com

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タカラバイオ、三重大学医学部と「がん免疫再建療法」の臨床研究開発を共同で開始
レトロネクチン(R)によるリンパ球の拡大培養法を用いた
「がん免疫再建療法」の臨床研究開発を、三重大学医学部と共同で開始


 タカラバイオ株式会社(社長:加藤郁之進)と国立大学法人三重大学大学院医学系研究科 遺伝子・免疫細胞治療学講座 珠玖洋教授のグループは、すでに食道がんを対象としたTCR遺伝子治療の研究開発をおこなっていますが、今回、骨髄腫、食道がん、頭頚部がん、卵巣がん等の難治性のがんを対象として、当社が開発したレトロネクチン(R)によるリンパ球の拡大培養法を用いた「がん免疫再建療法」の臨床研究を行うための共同開発契約を、平成19年5月14日付けで締結しました。

◆レトロネクチン(R)を用いた拡大培養法
 当社は、リンパ球の拡大培養時にレトロネクチン(R)を用いると効率よくリンパ球の拡大培養(細胞を増やす)を行うことができるだけでなく、その増殖した細胞中には未分化な細胞であるナイーブT細胞の特徴(CD45RA+CCR7+)を備えた細胞が多く含まれていることを既に確認し、第65回日本癌学会学術総会(2006年)などで発表しています。このナイーブT細胞は、リンパ節で教育を受け、がん細胞を特異的に破壊する能力をもった細胞傷害性Tリンパ球(CTL)に分化し、長期間その機能を維持することが期待されます。当社と珠玖教授らとは、この技術の臨床への応用に向けた「がん免疫再建療法」の臨床研究を進めていくことに合意しました。

◆がん免疫再建療法について
 米国の国立がん研究所(NCI)のローゼンバーグ博士を中心としたグループは、がんの細胞免疫療法を行う際に、がん患者に予め抗がん剤などの投与によってがん患者のリンパ球を枯渇(Lymphodepletion)させておいてから、患者自身の予め拡大培養されたリンパ球を体内に戻したほうが、優れた治療成績が得られることを報告しています。一方、NCIグループは免疫機能の低下したがん患者から採取した少量のリンパ球を増殖させる際に、抗CD3抗体と呼ばれるタンパク質の刺激によってリンパ球を活性化しています。当社は当社が開発したレトロネクチン(R)刺激によって、さらに高いがん細胞破壊能力をもったリンパ球を増やすことを発見しています。

 がん細胞免疫療法を適用する前に、細胞毒性の強い抗がん剤を投与してがん患者のがん組織の縮小と患者のリンパ球をも傷害させる治療法は、直感的には無理があるように思われがちですが、がん患者の免疫系にはがん組織を逆に守ろうとする調節型のリンパ球(Regulatory T細胞)などが存在し、活性化した新リンパ球の働きを妨害することなどが知られています。
 期待される治療効果のひとつは、抗がん剤の投与によってがん細胞が破壊され、それらがマクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞に提供され、がん抗原が多く提示された状態となっていることが予想されるため、CTLが誘導されやすい環境となっていると考えられます。すなわち、抗がん剤投与後に、レトロネクチン(R)により拡大培養した細胞集団を投与することは、がん細胞特異的なCTLの体内での誘導を期待するという観点において理想的な状態と考えられ、レトロネクチン(R)により拡大培養したナイーブT様細胞の特徴を生かした抗腫瘍効果が期待されます。

 つまり、「がん免疫再建療法」とは、がん患者のリンパ球系を一旦破壊しておき、活性化されたがん細胞攻撃能力を持った新しい免疫細胞系を再び体内に戻しがん免疫を再建する治療法です。レトロネクチン(R)は、この新しい細胞系のナイーブ細胞の存在比率を上げることによってがん細胞攻撃能力を強めます。なお、このような組み合わせで、ヒトに対するがん免疫療法の臨床研究の試みは世界で初めてです。


*当資料取り扱い上の注意点
 資料中の当社の現在の計画、見通し、戦略、確信などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、これらは現時点において入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくものですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定および考えに基づきなされたものであります。実際の業績は、さまざまな要素によりこれら予測とは大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。実際の業績に影響を与える要素には、経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力の低下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利な判決等がありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。


<参考資料>

【語句説明】

●レトロネクチン(R)
 レトロネクチン(R)は、ヒトフィブロネクチンと呼ばれる分子を改良した組換えタンパク質です。当社はレトロネクチン(R)に関する日本を含む世界各国における物質特許を保有しています。標的細胞とレトロウイルスの両者に対して特異的相互作用を持つことにより、シャーレに固定化されたレトロネクチン(R)上で、レトロウイルスと標的細胞が密接に接触し、遺伝子導入効率が上がると考えられています。このようなレトロネクチン法によって、従来技術では困難であった、造血幹細胞等の血球系細胞へのレトロウイルスベクターによる高効率遺伝子導入が可能となりました。レトロネクチン法は、いまやレトロウイルスによる遺伝子治療の臨床研究のスタンダードとなっています。また、当社ではレトロネクチン(R)の新たな機能として、リンパ球の拡大培養効果も発見しています。

●ナイーブT細胞
 特異的な抗原により刺激を受け活性化されたことがないT細胞で、血液中を循環し、2次リンパ組織において抗原提示細胞により抗原の提示を受け、CTLやヘルパーT細胞などに分化します。体外で活性化され増殖した細胞集団中にあるナイーブT細胞と同様の細胞マーカーを持つ細胞は、一度活性化されているため、ナイーブT様細胞としています。

●細胞傷害性T細胞(CTL:Cytotoxic T Lymphocyte)
 ウイルス感染細胞やがん細胞など特定の抗原を細胞表面にもつ細胞を殺傷するT細胞です。CD8分子を持つT細胞が主です。

●抗原提示細胞
 特異的な免疫応答を誘導する抗原とMHC分子の複合体を細胞表面上に提示して、T細胞を抗原特異的に活性化することができる細胞。樹状細胞はもっとも強力な抗原提示細胞と考えられています。

●がん抗原
 がん細胞において発現している抗原タンパク。その一部(がん抗原ペプチド)はがん細胞の表面にMHCクラスIとともに発現していることがあります。がん抗原特異的なCTLはこのがん抗原ペプチドを認識しがん細胞を殺傷すると考えられています。

●TCR遺伝子治療
 T細胞受容体(TCR)は、T細胞が抗原を認識する受容体です。TCR遺伝子治療は、がん患者からリンパ球を採取し、がん抗原を認識するTCRの遺伝子を導入後、この遺伝子導入されたリンパ球を大量に培養してがん患者に戻す治療法です。

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タンパク2種類が免疫調節 京都大、がん治療に応用も
アレルギーなどの過剰な免疫反応だけでなく、がんへの攻撃など
有益な免疫反応も抑えるリンパ球の一種、制御性T細胞の働きは、
2種類のタンパク質の相互作用で調節されていることを突き止めた
と、京都大再生医科学研究所の坂口志文(さかぐち・しもん)教授
と小野昌弘(おの・まさひろ)研究員(免疫学)が英科学誌ネイチ
ャーに22日、発表。免疫を強めたり弱めたりすることで、効果的
ながん治療や臓器移植後の免疫抑制につながる可能性があるとして
いる。

 2種類のタンパク質は、制御性T細胞だけにできるFoxp3と
AML1。

 坂口教授らは、ヒトやマウスの制御性T細胞で実験。AML1の
量を減らすと、制御性T細胞の働きが弱まった。2種類のタンパク
質は結合して制御性T細胞の機能を調節していることが判明した。

 小野研究員は「アレルギー発症の仕組み解明にもつながるのでは
ないか」と話している。[共同通信]

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森林浴に免疫向上効果
 日本医科大と独立行政法人森林総合研究所は23日、森林浴に免疫機能を向上させ、一定期間維持する効果があることを実証したと発表した。都市部の観光旅行に比べ、がん抑制などの機能があるナチュラル・キラー(NK)細胞の働きが活性化されるという。
 同大の李卿講師らは、35〜56歳の男性11人を対象に、昨年5月には名古屋市などの観光地を巡る旅行を、同9月には長野県上松町で森林浴を行う旅行を、いずれも2泊3日の日程で実施。旅行前後に参加者から採血し、それぞれ人工的に加えたがん細胞を、血液中のNK細胞が減らす割合を調べた。
 その結果、観光旅行では旅行の前後でがん細胞を減らす割合に変化は見られなかったが、森林浴では、がん細胞を殺す割合が、旅行から1日後は43%、2日後は56%、一週間後は45%それぞれ上昇。30日後も旅行前に比べ23%高かった。李卿講師は「森林浴によるリラックス効果がNK細胞の働きを活性化し、免疫機能を高めたのではないか」と話している。

3月23日17時3分配信 時事通信

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免疫抑制細胞の仕組み解明=がん治療などに応用期待
 免疫細胞の活動をコントロールする「制御性T細胞」の仕組みを京都大再生医科学研究所の坂口志文教授(免疫学)らの研究グループが解明した。2つのたんぱく質が結合することで免疫を抑制する。22日、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 制御性T細胞は、アレルギーなどの過剰な自己免疫を抑制する一方、腫瘍(しゅよう)に対する免疫反応も抑えてしまう。そのため、同細胞の働きを操作できれば、がんや自己免疫疾患などの新たな治療法につながるとみられている。 

3月22日3時31分配信 時事通信

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